小・中学生の時に、裏山に遊びに行った。小川もあった。田圃もあった。そして、神社もあった。能ヶ谷神社は、小高い丘と言ったくらいの小さな山の上にある。鬱蒼と茂る木の間に、赤い鳥居が見えたものだ。今は、その山の半分が宅地造成でなくなってしまった。山の緑がなくなった分、空の青さが多くなり、ちょっと離れてみると風景は明るくなった。しかし、何かが物足りない。 昔が懐かしくて、お散歩に行ってみる。子供の頃は何も気づかなかったが、この神社は「徳川家康」が祭神だった。そして、「由緒」を読んでみるとこの近くには他に四つの神社があるらしい。今度、その一つ一つを訪ねてみよう。お散歩をするようになってから、家の近辺には、まだ自然が結構残っていることに気がついた。それは、デジカメのお陰なのだろう。 能ヶ谷神社 町田市能ヶ谷町八三九番地鎮座 祭神 徳川家康公 東照宮祭神 配杞 底筒男命 住吉神社祭神 表筒男命 中筒男命 天照大神 天照大神社・神明社祭神 大山咋命 表谷神社祭神 例祭日 九月十七日 境内地面積 七六三坪 由緒 当社はもと東照宮とよばれ、正保年間(1644−1647)の創建になり、安永元年(1854)四月再建。明治十年六月村社に列せられる。大正二年四月に谷戸の住吉神社(文治元年創立)、下能ヶ谷の天照大神社(應永二年創立)、上能ヶ谷の表谷神社(文明九年創立)、神明社(創立年代不詳)の四社を東照宮に合社し、大正三年能ヶ谷神社と社名を変更した。現在の社殿は、昭和六年四月改築に着手し翌七年十月十七日竣工した。 |