My Favorite[2005/11/06・Vol.09 禁煙音頭]




河原の石川五右衛門...

 何というアルバムを手に入れてしまったのだァ!
1978年11月に発売された《音頭》の集大成盤なのである。見出しの『河原の石川五右衛門』はピンクレディーの『渚のシンドバッド』のパロディー曲で、発売直前、本家作詞の阿久悠さんから発表を禁止され、歌詞カードへ歌詞の掲載のみとなったと言う。確かに曲はほぼ原曲であるが、「こんなのアリ?」言う歌詞である。「まったく大瀧は!」と言うか、「さすが大瀧!」と意見の分かれるところ。しかし、1996年のCD再発売時に収録されたのであった。歌は、かの「オシャマンベ・キャッツ」が唄っているのだ(誰?)!!!
 どうも、大瀧詠一は「およげ!たいやきくん」に思い入れがあるらしく、このアルバムにも『空飛ぶカナヅチ君』と言う曲が納められている。ちなみに、ナイアガラ・カレンダーには『泳げカナヅチ君』なる歌が入っているが、歌詞は違うが同じ曲と言ってもいいだろう。
 それに『アン・アン小唄』も笑えるのだ。あんころもちはついたり離れたりするのであるが、「あんたは浮気なあんこ」「アンポンタンはわたしことよ」「男と女ぢゃあいこでしょ」などと言う歌詞なのである。ある意味、男と女の悲哀の歌なのであった。
 解説不要な『ピンク・レディー』は飛ばして、『禁煙音頭』。実は、この曲を聴きたくてこのアルバムを買ったのである。唄っているのは、竜ヶ崎宇童。作曲は、ダウンタウン・ブギウギ・バンドの宇崎竜童氏。もちろん本人が唄っているわけではない。似た人が唄っているのだが、彼(彼ら)はこの時、まだデビューしていなかった。今はグループを解散してしまったが、芸能界には2人が生き残っている。一人は、ソロシンガーとして、もう一人はトランペッター・コメディアンとして。もちろん唄っているのは、ソロシンガーのMS。
 そうそう、ハンド・クラッピング音頭には、今は亡き星セント・ルイスが共演しており、懐かしい「田園調布に家が建つ」も聞けるのだ。
 曲順を前後して紹介してしまったが、最後に『呆阿津怒哀声』の原曲は...



05 アン・アン小唄(山形かゑるこ)
07 河原の石川五右衛門(オシャマンベ・キャッツ)
08 ハンド・クラッピング音頭(イーハトブ田五三九)
09 禁煙音頭(竜ケ崎宇童)
10 呆阿津怒哀声音頭(蘭越ジミー)
11 レッツ・オンド・アゲイン(アミーゴ布谷)


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