旅行記[2008/07/21・Vol.22 金沢城・五十間長屋]




長い長い五十間長屋、五十間とは約100m、この中には...

 今回泊まったのは旅館「やまむろ」、まぁ二度と泊まることはないでしょう。今度金沢を訪れる時は、早めに白鳥路を予約しなくては。さて、旅館を朝9時半過ぎに出て向かったのは金沢城址。歩いてほんの10分とかからない。しかし、暑い。大手門をくぐったときには既に汗だく。そこから広場の先に見えるのが、五十間長屋の矢倉。遙か彼方だなぁ。とは言っても、歩くしかない。
 まだまだ工事中の箇所を抜けて、やっと五十間長屋にたどり着く。長いなぁ、流石に五十間は長い。この長屋には何人の人が住んでいるのだろう?
 なんてね、ここは人が住むための長屋ではなく、武器などの倉庫なのです。また、左右の矢倉から四方を見張っているのだね。いかに戦国時代がようやく終わりと言っても、まだまだ情勢不穏な時代だったのでありましょう。他にも、丑寅櫓跡や辰巳櫓跡などがありました。他にも、発掘されていない櫓がいくつもあるのではないでしょうか。
 そんなことを思いながら、ぐるっと回って石川門へ。ここは一番始めに復元された門。兼六園からも見えるので、テレビなどでも有名だ。その大きな門を出るとすぐに大きな橋がある。この下は空堀で、橋を渡ると兼六園となる。今回夏の兼六園は遠慮して、お堀通りをずっと下ったところが広坂の交差点。交差点を渡ると「石浦神社」がある。木陰は風が吹くと涼しくて、汗が引くまでちょっとおやすみ。
 いっぷくした後に訪れたのは「喫茶エムあおしす」、ここにも「五木文庫」がある。やはり、五木さん縁の喫茶店である。ここで「あかり坂」を少し読んで、次の目的地「金沢21世紀美術館」へ。この美術館では、まずプールの底に潜るのだ。誰でも水の下から手を振ることができる。論より証拠、百聞は一見に如かずと一度訪れてご覧ください。結構、面白いですよ。それからもう一つが「ロン・ミュエック展」なのです。なかなかリアルなんだけど、どこかユーモラス。これも、とても文面で表現することは難しい。お近くで展覧会があったときには、ぜひご覧くださいな。
 21世紀美術館を後にして、少し遅いお昼は香林坊の『蛇の目寿司』のカウンター。昼間から、日本酒1合と冷酒300ml。結構、効きますね。でも、寿司だからね、やっぱお酒が美味しい。ゆっくり寿司を堪能した後には珈琲を。となれば、この近くの「ローレンス」ですな。かの3階にあるあれですよ。今も、黒電話はあるだろうか。ご主人はしばらく前に亡くなったと聞いたけど、血縁の方が継いでおられるとか。さて、どんな感じでしょうか。懐かしい扉を開けてみよう...




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