旅行記[2008/01/16・Vol.17 眼鏡橋 in長崎]




水に映れば、メガネのよう...
 崇福寺通りを下ってくると、中島川にぶつかる。左へ行けば出島・中央橋へ、右に行くと眼鏡橋がある。碁盤目上になっているこのあたりの橋は、車が通れないもの少なくない。眼鏡橋も、もちろん車は通れない。左の写真は下流から撮ったもので、天気が良ければ水面に橋が映り、メガネのように見えるのである。この橋は、昭和57年(1982年)の長崎大水害で半壊したと言う。復元の際、再度壊れないように、川の左右に暗渠が通された。一つ上と二つ上の橋の間で、本流は右側の暗渠へ流れていく。なので、一番右の写真でわかるとおり、右の暗渠は深くなっている。
一方増水したときには、左の暗渠への流れるようになっていて、眼鏡橋へ向かう水は押さえられるようになっているのである。だから、眼鏡橋のあたりは橋のたもとにも地下には川が流れているのだ。「だからなによ!」って言われるかも知れないが、何となく驚いてしまった。また、文化財を守ると言うことは大変なことだなぁとも思ったわけである。
 長崎市内には、新地中華街の側にもう一つ銅座川というのもある。しかし、川らしいものといえば眼鏡橋の架かる中島川だけではあるまいか。今は、出島も周辺が埋め立てられてしまい、島ではなくなっている。良い悪いは別として、今、川らしい川はなくなってしまったのではあるまいか。昔、ザリガニを捕ったり、魚を釣ったり、どろんこになって遊んだ川はもう見あたらない。川は護岸され、コンクリートで固められ、生態系も変わってしまった。それは仕方のないこと、と割り切っていいのだろうか...
 話がそれてしまったが、1月のわりにそれほど寒くなかった長崎、ひなたぼっこ替わりに川辺を歩いてみた。平日で観光客も少なく、のんびり・ゆったりであった。さて、この後は『孔子廟』にでも行ってみるか。



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