旅行記[2003/06/07・Vol.10 京都でお払い]




そうだ、京都へ行こう!

 思い立ったのは、週初めだった。何故かと言えば、あまりにも仕事がうまくいかないのである。と言っても、四面楚歌のどうにもならずと言うことではなく、どうも今一歩で届かないのだ。
思い起こせば、去年のNTT。これは一時、20数億まで総予算がふくらんだ。それでも1年以内に回収できる試算ができあがっていたのである。やれば、必ずエンドユーザは儲かる。しかし、業界やら警察の認可やらが問題となった。こう書けば業種の想像ができる方もいらっしゃることだろう。結局はそう言う外的要因で延期になったが、完全ボツになったわけではない。自分が係わるかどうかはわからないけど、近い将来どこかが必ずシステム化するだろう。
 次は関空だった。当初1億5千万円を某A社が見積もりしていたが、自分は1億弱の見積を作成した。だが、これもかなりのリスクヘッジを金額的にしている。ホントにギリチョンでやれと言われたら、ハードの2千万はどうにもならないが、システム開発は5千万円でもできただろう。ちゅうことは、7千万円じゃないか!某A社が自分に丸投げして、ユーザには1億円で契約しても3千万円は儲かる。が、某A社にも意地っ張りというかアホアホがいるので、結局1億円のロータスノーツとなり、未だに動いていない。同様のシステムを広島空港で採用せい!!!(これは後で語る)
 その後もいろいろあるが、今ひとつまとまりが悪い。ここへきて決定的に「オイオイ!」と思ったのは、某A社のT常務が移動となったことだ。誰だよ「e−ラーニング」をあれだけ旗振ってたのは!
結局T氏は広島へ行くととなった。ところが捨てる神あれば拾う神あり! 某A社の親会社を退職金7千万円以上で辞め、オープン系で有名な某S社へ転職したN氏と会うこととなった。ところがどういうわけだか、このT氏、e−ラーニング推進室の室長となった。オイオイ、これで変な勘ぐりからT氏が広島へ行くことになったわけではあるまいな。しかし、正直ここでT氏がA社常務から移動になるのは逆風と言わんで何と言う!愕然といたしました。と共に、W社の資金繰りが最悪となる。UFJ銀行から2千万円借り入れする予定がパァとなる。私も一所懸命と仕事をしているが、5月の入金のあてが無くなってしまった。ひょえ〜と思うが、無いものはない!
 この巡りの悪さは、何か神懸かりなのもがある。他力ではないが、何とかしなくは。それに気持ちの切り替えが必要だ。こんなどん底のときは、困ったときの神頼み! と言うわけで、前々からW氏に聞いていた伏見稲荷への参拝を思いつく。飲んでる席で、W氏に「伏見稲荷にお祓いに行きましょう!」と言い出したのは私だった。と言うことで、6月6日(金)朝8時に東京駅で待ち合わせて、W氏と二人で京都へ行った。新幹線のぞみで2時間17分。京都駅に着いたのは、10:37。まっすぐ伏見稲荷を目指す。僕は京都には、3〜4度行っているが伏見稲荷は行ったことがなかった。京都からわずか二駅、でもなんだかのんびりしている。駅自体が悠久なのだ。イメージがわかない方もいらっしゃるかもしれないので、その雰囲気はアルバムをご覧いただきたい。あの鳥居のトンネル、それが伏見稲荷なのだ。ちゃんと1万円でお祓いをしてもらってっきた。今家には、お札とするめと御神酒とお米のセットがある。どこかに飾らなくては。と思うのだが、狭い我が家には奉る場所がない。さて、どうしたものか... 
 お祓いを終え、鳥居のトンネルをくぐり、おもかる石を見てきた。修学旅行の中学生がいっぱいいた。その後地下鉄で四条へもどり、「おめん」と言う店でうどんを喰う。だしが美味いなぁ。で、東京に戻ってきたのは午後4時。16時45分に豊洲で待ち合わせがあり、技術者を一人17時からの面接に連れて行ったのである。結果は来週だろう。その後、田町で某S社のN氏と待ち合わせ。そこへA社本体の顧客マーケティング主席とAホテルズのマーケティング担当が現れる。田町と言うより、三田・慶應大学近くの「津の国や」と言う居酒屋であった。おもしろかったのは、注文を聞きに来たおばちゃんに日本酒を2種類頼んだら、「2本別々ですよね、一緒じゃないですよね?」と聞かれたこと。どこの世界に地酒2種類をブレンドして出す店があるのだ。と思ったが、笑いの中に消えていった。ここで盛り上がったのは、Dコーヒーへエディを売り込むことだ。そのためのA社本体顧客マーケティング主席と言うわけであった。最後の方で彼から吉野屋も取り込みたいんだよねとの話もあった。Aホテルズのマーケティング担当には、今度はフィデェリオの話をさせてくださいと言ったら、「ドキッ!」と言って胸を押さえていた。この辺は前日にN氏に「今こういうことをやっています」と言っていたので、それとつながる人たちを連れてきてくれたのだろう。いずれにしても来週もう一度連絡を取って、話を進めて行かなくては。何とここですでに伏見稲荷の霊験あらたかと言うか、お祓いの効果が出てきているのである。来週は、倉庫会社やら、楽天関連やら、ユニシス系とか、物流系とか...
 やることはいろいろあるのだが、問題は儲かるかなのである。まぁ、腹はくくったので、これでダメなら自己破産でも生命保険でも行くところまで行くのだ。と言うわけで、京都へいてきたのである。京都滞在時間は3時間であった。うまくいった暁には、お礼参りにゆっくりと行きたいものだ。紅葉の頃には行けるのではあるまいかと思っているのは、アホアホだろうか。


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