展覧会[2005/05/29・Vol03 アールデコ展]




近代的、機能的、幾何学的...

  RENE LALIQUE … 1860年にシャンパーニュ地方で生まれる。アール・ヌーボーの宝飾家は、アール・デコの流れの中でガラス工芸家となる。
 FRANK LLOYD WRIGHT … 1867年にアメリカ・ウィスコンシン州で生まれる。天才建築家であり、波瀾万丈の人生を送り、旧帝国ホテルの設計事でも有名だ。
 Tamara de Lempicka … 1898年にワルシャワで生まれる。彼女の絵は、どこか幾何学的なうようで、まるでメタルで造ったようだと言われる。
 こんな人たちの作品を見に行こう。それは、アール・デコと言われる様式を集めた展覧会。アール・ヌーボーが夢だとか憧れだとすると、アール・デコは機能的でありながら装飾的なのだ。曲線に対する直線でもある。だからといって、かけ離れたものではない。現実的なもの、使うもの、とでも言った方がいいのかも知れない。しかし、そこにはどこか優雅でありながら冷たさのようなものも感じられる。それは、時代背景もあるのかも知れない。一般にアール・デコは、1910年〜1939年と言われ、中心は1925年のパリ現代産業装飾芸術国際博覧会だろう。
 まぁ、難しい話はおいておいて、とにかく見てみるといい。そこには、いまもこんなデザインのものがあったらいいなと思うものがきらめいている。もう、80年も昔ものもが、ちっとも色あせない。その力で、自分も少しリフレッシュ出来るかも知れない。
 上野の森を抜け、爽やかな5月に、時を越えた芸術達に会いに行ってみませんか。