五木寛之[2003/05/23・Vol.17 戒厳令の夜]



樋口可南子のデビュー作?

 戒厳令の夜という映画がある。見たわけではないのだが、主人公の江間隆之は伊藤孝雄、鳴海望洋を鶴田浩二、秋沢敬之助を佐藤慶、秋沢冴子を樋口可南子、黒崎良平を伊吹吾郎、谷沢康吉を長門勇という配役である。
 このなかで伊藤孝雄の顔だけが浮かばない。後は皆わかるが、鶴田浩二の鳴海望洋は見てみたいのもだ。
長門勇の谷沢康吉、佐藤慶の秋沢敬之助も良さそうである。
そして、秋沢冴子役の樋口可南子は、この映画がデビュー作品であるらしい。
 ちなみに、デビューはフランス語で[Debut]である。これはホントの話であるが、あるちょっと太ったご婦人が[Debut]を勘違いして、「なにが、デブッとよ!」と憤慨したという。

 さて1980年の映画であるので、当然上映しているのを見るわけには行かない。
しかし、どうやら西荻窪のレンタル・シップというビデオ屋さんでレンタルしているらしい。西荻窪となると「わざわざ行くか」と言う感じであるが、新宿から15分くらいであろうか。住所は杉並区西荻窪北3−25−10[TEL:03-3399-3969]で、西荻窪北口から東京女子大へ向かう一番街からサンクスの角を右には行っていったところらしい。
 こんなことが、インターネットとパソコンだけでわかるのだ。乗換案内や地図ソフトなど、やはり便利なのである。

 さて話を小説へ戻すと、上巻の131ページは「おきゅうと、というのを知っとるかの」と話しが始まるのである。
そして《鳴海老人は、木の葉のような平らな小魚を、電熱器で焼いては、むしって食べていた。》のだ。それが、「あぶってかも、という」わけである。
 などと書いても「何のこと?」と思われるだろうが、22日の日記をご覧いただきたい。ちゃんと食してきたのである。
新宿の西口だから、西荻窪は近かったのだ。レンタル・シップまでは、駅から歩きを入れても30分くらいのものだろう。
そのうち、またチャンスがあるかもね。

 と言うわけで、「戒厳令の夜」が再登場したのだ。
前回の登場は、07/27・Vol13なので、10ヶ月も前となる。
ふと、美術館に絵を見に行きたくなった。
ロペスの絵でも探しに行こうか...